「DX」と「デジタル化」は、どちらも「デジタル」という言葉を含むため、同じ意味だと思われがちです。しかし、結論から言うと、デジタル化は「今までの業務のやり方をそのまま電子化すること」、DXは「デジタル技術を使って、事業のやり方そのものを変えること」を指します。
この記事では、中小企業・個人事業主向けに、この2つの言葉の違いをわかりやすく解説します。

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2020年からブログを始めて、エンタメ系のジャンルは約1年で月間10,000PVほど。2021年にWebライターとして独立しSEOメディア運用ディレクターとして現在も活動中。田舎に戻りHP製作やSNS運用マーケティング支援なども対応。
DXとデジタル化、同じ意味だと思っていませんか

「DX」と「デジタル化」は、どちらもデジタル技術を扱う言葉であるため、ニュースや解説記事の中でも混同されて使われることがあります。しかし、この2つは指している内容の範囲が異なります。デジタル化は手段の変化、DXは事業のやり方そのものの変化と考えると整理しやすくなります。
デジタル化とは|今までの業務をそのまま電子化すること

デジタル化とは、これまで紙や手作業で行っていたことを、そのまま電子的な手段に置き換えることです。例えば、紙の申請書を電子申請フォームに変える、手書きの帳簿を表計算ソフトに入力する、といった取り組みが該当します。
業務の流れそのものは変わらず、扱う手段が紙・手作業からデータ・電子的な手段に変わる点が特徴です。
DXとは|デジタル技術で事業のやり方を変えること

DXとは、デジタル化によって得られたデータや技術を活用して、業務の流れや事業の仕組みそのものを変えることです。単に手段を電子化するだけでなく、「その情報をどう使って、これまでとは違うやり方を実現するか」という視点が加わります。
例えば、蓄積した顧客データから新しいサービスを考えたり、複数の業務を横断してデータを活用したりすることが、DXの取り組みにあたります。
具体例で比較する|デジタル化とDXの境界線

同じ「顧客管理」というテーマでも、段階によって次のように変わります。
| 段階 | 具体例 |
|---|---|
| デジタル化 | 紙の顧客台帳をExcelに入力し、電子データとして保存する |
| DXに近づいた状態 | クラウドで顧客データを一元管理し、複数人で共有・活用しながら、新しい提案や改善につなげる |
デジタル化はDXの土台になりますが、電子化しただけで止まっている状態は、まだDXには至っていないと考えられます。
なぜこの違いを知っておくべきか

この違いを理解しておくことには、次のような意味があります。
- デジタル化だけで満足し、そこで取り組みが止まってしまうケースを避けられる
- デジタル化の土台がないまま、いきなりDXを目指して混乱することを避けられる
自社の取り組みが今どちらの段階にあるかを把握することで、次に何をすべきかが見えやすくなります。
自社は今どちらの段階にいるか|チェックの視点

自社の状況を確認するには、次の2つの視点で考えてみてください。
- 業務は電子データとして扱われているか(デジタル化の視点)
- そのデータを活用して、新しい判断や提案ができているか(DXの視点)
前者ができていなければ、まずはデジタル化から着手し、すでにできているなら、そのデータをどう活用するかというDXの視点へ進むことができます。
DXとデジタル化に関するよくある質問

ここでは、DXとデジタル化についてよくある疑問へ答えます。
- デジタル化を飛ばしてDXから始められるか
- どちらを優先すべきか
- 業種によって違いはあるか
- 両方同時に進めてよいか
- デジタル化を飛ばしてDXから始められますか?
-
デジタル化の土台がないままDXを目指すと、活用できるデータが手元にないため、進めにくくなります。まずは対象業務のデジタル化から着手することをおすすめします。
- どちらを優先すべきですか?
-
自社の現状によります。業務がまだ紙や手作業中心であればデジタル化を優先し、すでに電子データとして扱われているならDXの視点で活用方法を考えるとよいでしょう。
- 業種によって違いはありますか?
-
考え方の枠組みは共通していますが、デジタル化・DXの具体的な内容は業種によって異なります。自社の業務に当てはめて考えることが重要です。
- 両方同時に進めてよいですか?
-
ある業務ではデジタル化、別の業務ではDXというように、業務ごとに段階が異なっていても問題ありません。すべてを同じ段階でそろえる必要はありません。
まとめ|まず自社の現在地を確認する

デジタル化は「今までの業務の電子化」、DXは「デジタル技術による事業のやり方の変化」です。この違いを理解した上で、自社の取り組みが今どちらの段階にあるかを確認することが、次の一歩を決める手がかりになります。
まずは自社の主要な業務を1つ選び、電子化されているか、そのデータを活用できているかを確認してみてください。何から始めればよいか具体的に知りたい方は、中小企業のDXは何から始める?もあわせてご覧ください。
