欧州連合は7月30日、次世代AIモデルを開発する大規模計算拠点『AIギガファクトリー』の正式公募を始めました。EUと加盟国が合計最大100億ユーロを支援し、最大7拠点を選ぶ計画です。各拠点は少なくとも10万個規模の先端AIプロセッサ、電力、通信、冷却を一体で整備します。米中に比べて不足する計算資源を欧州域内へ確保する狙いですが、建設だけでなく電力接続、民間資金、利用者への開放が実行の焦点になります。
構想から最大7拠点の選定へ
今回の公募は、これまでの関心表明や制度整備から、設置場所と事業主体を選ぶ段階へ進んだものです。既存のAI Factoryより大規模で、兆単位パラメータを持つモデルの学習・提供を想定します。報道では最初の稼働を2028年半ばに目指し、公的資金に民間投資を組み合わせます。
10万個規模のAIチップと電力を一体整備
評価は計算規模だけでなく、電力と再生可能エネルギー、送電網、半導体調達、ネットワーク、運営能力、欧州企業や研究者の利用機会まで含みます。拠点数と資金枠は上限であり、全案件の採択や予定通りの完成を保証するものではありません。
資金額より稼働までの実行力を見る
欧州のAI企業には域内計算資源へのアクセス機会が増え、データセンター、電力、冷却、通信、建設企業には大型需要が生まれます。一方、地域住民と電力市場への負担を抑える設計が必要です。 公表額は公的支援の枠組みで、総事業費や民間投資額とは別です。過去に示されたInvestAIの200億ユーロ構想や5拠点案と、今回の公募条件を混同しないでください。