Googleは8月5日、AI研究開発の経営体制を大きく再編しました。Demis HassabisはGoogle DeepMindのCEOから会長とAlphabetのChief Scientistへ移り、CTOだったKoray Kavukcuogluが上級副社長としてモデル開発、研究、Gemini製品を統括します。同時に、Jeff Dean、Sanjay Ghemawat、Quoc Le、Oriol VinyalsらはGoogleを離れ、AIで科学実験を自動化するDiscovery Loopを創業しました。Googleは有力研究者の独立を支援しつつ、日々の製品実行を別の責任者へ集約します。
研究戦略とGemini実行を別責任者へ
Discovery Loopは公益目的会社として、AIが多数の実験を開始・反復する仕組みを開発します。Alphabetも出資し、Radical VenturesとKhosla Venturesが初期ラウンドを共同主導します。Jeff Deanは1999年からGoogleの検索基盤とAI研究を支えた中心人物です。
Google中枢4人が科学AI企業を創業
Hassabisは退社ではなく、DeepMind会長、Alphabet最高科学者、Isomorphic Labsの責任者を続けます。一方、KavukcuogluはSundar Pichai直属で日常の組織運営を担います。研究の長期戦略とGeminiの製品実行を分けた再編と見るのが適切です。
自動実験への期待と未確定部分
Googleにとっては研究人材の流出リスクがある一方、科学AIの新会社へ出資することで成果との接点を残します。AI業界では、モデル回答の改善だけでなく、実験計画から検証までを自動化する市場へ人材と資金が移っています。 Discovery Loopの具体的な製品、公開時期、成果はまだ示されていません。『科学研究の完全自動化が実現した』段階ではありません。