
SalesforceとAnthropicは8月26日、ClaudeからSalesforceのデータ、業務ルール、ワークフローを扱う「Claudeforce」を発表しました。背景には、生成AIが回答だけでなく、CRM更新や営業判断の実行まで担うエージェント化への移行があります。同社はAI・Data 360のARRが約39億ドル、Agentic Work Unitsが累計70億件に達したとも公表しており、今後はAIモデル単体より、企業データと権限管理を結ぶ基盤競争が強まりそうです。
ClaudeからCRM操作へ踏み込む
提携の第一弾は「Salesforce in Claude」で、37個の営業向けスキルを備え、商談準備、案件健全性の確認、パイプライン更新などをClaude上で行えるようにします。Salesforce側のAIforce、Headless 360、Data 360、Tableau、Slackを介し、認証や権限はSalesforce側の管理を通す設計です。
AI利用量を業績指標として開示
FY27第2四半期では、AgentforceとData 360のARRが前年同期比210%超増の約39億ドル、Agentforce ARRが15億ドル超、AgentforceとSlackのAWUが累計70億件と示されました。ClaudeはAgentforceの推論モデルやSlackbotにも組み込まれます。
権限管理が導入条件になる
利用企業にとっては、AIチャットの回答を見て別画面でCRMを操作する工程を減らせます。Salesforceにとっては、顧客データ、権限、業務ロジックをAIの実行層として売る戦略が明確になります。 ただしSalesforce in Claudeは選択パイロットから始まり、オープンベータは2026年9月予定です。地域、契約、権限設定で使える機能は変わるため、導入時はどの操作をAIに許可するかを管理者が絞る必要があります。