
英エクセター大学は10月1日、目の模様が動くブイと猛禽類形のたこを使い、刺し網で海鳥が混獲されるリスクを減らす研究を紹介しました。コーンウォール沿岸で漁業者と行った試験で、ブイでは59%、たこでは71%の低減を報告しています。海鳥を網に近づけない工夫を、実際の操業で確かめた成果です。
目の模様のブイと猛禽類形のたこ
浮かぶ装置「Looming Eye Buoy」は、Fishtek Marineと鳥類保護団体RSPBが共同開発しました。回転する頭部の目の模様で、鳥が網のある場所へ潜るのを避ける狙いです。比較対象には、市販の猛禽類形のたこ「scarybird」を使いました。
漁業者10人と2年間の試験
Fishtek Marineが主導する2年間の試験には地元の漁業者10人が参加し、船に取り付けたカメラで混獲のデータを集めました。エクセター大学の研究者が分析し、結果はConservation Lettersに掲載されたと大学は説明しています。59%と71%は、試験で海鳥が網にかかるリスクの低減を示す値です。
混獲が多い時期と場所へ重点配置
コーンウォールでは混獲の多くが冬に集中していました。研究チームは、危険が高い時期や場所に装置を重点配置する考えを示しています。また、漁業者との協力を通じて、海上で使いやすい形や耐久性を改善していく方針です。 結果は今回の海域や対象の海鳥で得られたもので、他の漁法や地域で同じ低減率になるとは限りません。混獲を完全に防ぐ装置が完成したという発表ではなく、現場に合わせた改良を続ける取り組みです。