著者
ロルフ・ドベリ
作家、実業家。1966年にスイスで出生。スイス航空の子会社数社にて最高財務責任者、最高経営責任者を歴任後、ビジネス書籍の要約を提供するオンライン・ライブラリー「getAbstract」を設立。35歳から執筆活動を始め、著書は40以上の言語に翻訳され、累計発行部数は3000万部を超える。代表作『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』(サンマーク出版)等
要約
ニュースは依存性がある”危険”な情報であり、これを日々の生活から排除することによって、”心の平穏”や”思考の時間”を確保し、より有意義に生きて行くことを勧めています。
NewsDietの背景
著者ロルフ・ドベリも、元は毎日数社の新聞を購読し、ネットニュースの関連記事を次から次に目を通す、言わば「ニュースオタク」だったそうです。
しかし、逆にニュースを見ることを止めることで、本書の最後には以下のように述べています。
私の論拠は明確になり、人生の充実感が増し、時間の余裕ができ、決断の質が上がり、心の平静も深まった。
出典:NewsDiet本文
なぜニュースを見ることをやめたか?
日々目にする政治問題やスキャンダル等のニュースの多くは、自分にとって力が及ばない問題であったり、根本的に関係のない話がほとんどです。
このニュースを見たり、読んだりすることで、1日で約90分、1週間で約8時間、1年で約1ヶ月もの”無駄な時間”を浪費しているというのです。
能力の輪
”能力の輪”という考えがあります。
これは投資の神様と呼ばれる「ウォーレン・バフェット」の言葉であり、自分の能力が活かせる分野を自覚し、その輪の中に留まることが成功する秘訣だという考えです。
要するに、 自分の分野外のことに注力しても意味はない ということです。
上記のとおり、自分の分野外のニュースを取り入れることは、時間の浪費であると言えるでしょう。
ニュースをみないと社会に取り残されるの?
日々の社会情勢を知らないと、損なことがあるのではないかと思うのは当然です。
しかし、本当に重要な情報というのは、意識的にニュースに目を通さなくとも 日常会話の中で知ることができる というのです。
そのため、わざわざ1日90分もの時間を無駄にしてニュースを見る必要はないでしょう。
実践してみてわかった3つのこと
私もネットニュースやテレビ番組のニュースを見ないよう意識してみました。
そこでわかったことは以下の3つです。
- 自由に使える時間が増えた
- イライラすることが減った
- 日常生活に支障はなかった
それでは以下で詳しく説明していきます。
1.自由に使える時間が増えた
今まで、ニュースを”流し見”したり、暇だからとりあえずネットニュースを見ることが多かったのですが、その行動を変えることで意識的に有意義な時間の使い方を模索するようになりました。
具体的には、読書をしたりやり残していたことをやったり、 自分にとって”意味のある行動” をしていました。
2.イライラすることが減った
これはニュースをことで疲弊していた”心”が回復した効果だと考えています。
個人的見解ですが、ニュースを取り扱う媒体は、悲惨な事件や事故・不安を煽る表現が多いと感じています。
もちろん、人を惹きつけるためには必要なことかと思いますが、これらによって 無自覚のうちに精神が疲れていた のだと感じました。
3.日常生活に支障はなかった
ニュースを断つことで、 不利益を被るということは全くありませんでした。
そもそも受け身で得るニュースのような情報の多くは、生活する上で必要ないのではないかと思いました。
必要であれば自ら調べれば良いし、質の高い情報収集ができるでしょう。
まとめ|あなたにとって重要なニュースとは何か
ニュースを見ることで最新の社会情勢を知ること、多くの知識を蓄えること自体は悪くありません。
それが仕事や生活に必要だと思う人がいて当然です。
しかし、自分にとって”有意義な時間を生み出したい”、”能力の輪の内側の力を高めたい”、そんな方は「ニュースダイエット」が効果的だと思います。
自分にとって何が”大切”なのかを見極め、”初めて”1年間を過ごしてみませんか?
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