Samsung Biologicsは、ペプチド原薬の受託開発・製造に強いPolyPeptideへ14億6000万スイスフランの現金公開買付けを行います。肥満・糖尿病治療で需要が伸びるペプチド分野を加え、抗体中心だった製造ポートフォリオと欧米・インドの生産拠点を同時に広げる狙いです。
買収条件
7月20日の発表では、1株44.31スイスフランで全株取得を目指します。PolyPeptide取締役会は受諾を推奨し、約55.65%を持つ筆頭株主も応募を約束しました。8月末までに正式な買付けを始め、条件を満たせば年末の完了を見込みます。
何を手に入れるのか
買収によりSamsung Biologicsは、抗体、ADC、mRNAに加えてペプチド原薬へ参入します。PolyPeptideが持つ研究から商用生産までの技術と、米国、欧州、インドの拠点を一度に取得できる点が重要です。
完了までの条件
GLP-1関連を含むペプチド医薬品の需要増は、薬そのものだけでなく製造受託企業の設備と技術にも波及します。製薬会社は開発段階から量産までを複数地域で委託でき、供給網の選択肢が増えます。 公開買付けは最低66と3分の2%の応募、規制当局の承認などが条件です。需要成長が見込まれても、設備統合、品質基準、顧客契約、投資回収には時間がかかります。