ChatGPTでセミナー資料を作る方法|50枚を約1日で仕上げた7ステップ

ChatGPTでセミナー資料を作る7ステップ

ChatGPTを使えば、講座・セミナー資料の構成、各スライドの文章、デザインの下書きを作成できます。ただし、「1時間のセミナー資料を作って」と一度に依頼するだけでは、自分の主張が薄く、似た内容が続く資料になりがちです。

私がAI活用講座の資料を作るときは、内容そのものは自分で決め、壁打ち、全体構成、約50枚の役割分け、デザインの下書きにAIを使います。その結果、以前は構成から完成まで約1週間かかることがあった作業を、現在はおおむね約1日で進められるようになりました。

この記事では、ChatGPTを含む生成AIでセミナー資料を作成する7ステップと、実際の作業時間、コピペできるプロンプトを紹介します。掲載する時間は私の作業記録や記憶に基づく目安であり、同じ結果を保証するものではありません。

執筆者(佐藤大地)
だいちゃん_素材

取得資格

  • SEO検定1級
  • SEOマーケティングアドバイザー

2020年からブログを始めて、エンタメ系のジャンルは約1年で月間10,000PVほど。2021年にWebライターとして独立しSEOメディア運用ディレクターとして現在も活動中。田舎に戻りHP製作やSNS運用マーケティング支援なども対応。

目次

ChatGPTでセミナー資料を作る7ステップ

ChatGPTでセミナー資料を作る7ステップ

セミナー資料は、次の7ステップで作ると進めやすくなります。

  • 対象者と講座後のゴールを決める
  • 自分の主張と材料を先に用意する
  • ChatGPTと壁打ちして章立てを作る
  • 各スライドの役割を決める
  • スライド本文とデザインの下書きを作る
  • Canvaで整え、事実を確認する
  • 実際に話して2〜3回修正する

1. 対象者と講座後のゴールを決める

最初に、「誰が受講するのか」と「受講後に何ができればよいのか」を1文で決めます。

たとえば、「生成AIに興味がある個人事業主」が対象者でも、ゴールが「AIの基礎を説明できる」と「自分の業務で一つ試せる」では、必要なスライドが変わります。年齢や職種だけでなく、現在の知識、困っている場面、講座後の行動まで決めてください。

OpenAIも、ChatGPTで文章を作る際は、目標、対象者、求める行動を明確にし、計画、下書き、推敲、仕上げの順で進める方法を案内しています。ChatGPTを使った文章作成|OpenAI

2. 自分の主張と材料を先に用意する

AIへ依頼する前に、自分が伝えたい結論、体験、事例、必ず使いたい資料を箇条書きにします。文章になっていなくても構いません。私の場合は、先に話した内容をAIへ渡し、材料として整理してもらいます。

ここを省くと、一般論だけで形は整っているものの、「なぜ自分がこの講座をするのか」が伝わりにくい資料になります。AIに講座内容を決めてもらうのではなく、自分の考えを資料へ変換する役割で使うのが基本です。

3. ChatGPTと壁打ちして章立てを作る

対象者、ゴール、自分の材料、講座時間をまとめて渡し、最初は章立てだけを作ります。いきなり50枚の本文まで出させると、全体の順番を直すたびに作り直しが増えるためです。

章立てを見ながら、「初めて聞く人が理解できる順番か」「事例が早すぎないか」「講座後の行動につながるか」を確認します。違和感があれば、どこをどう変えたいか具体的に伝えて修正します。

4. 各スライドの役割を決める

章立てが固まったら、各スライドについて、タイトル、伝えること、使用する材料、次のスライドとのつながりを一覧にします。

50枚を一度にデザインする前に役割表を作ると、「同じ説明が3枚続く」「前提を説明する前に事例が出ている」といった重複や順番の問題を見つけやすくなります。枚数を埋めるのではなく、1枚ごとに必要な理由がある状態を目指します。

5. スライド本文とデザインの下書きを作る

役割表を基に、スライドの見出し、短い本文、図解の案を作ります。AIへ渡すときは、文字量、トーン、色、余白、避けたい表現も指定してください。

ChatGPTには、ソース資料からプレゼンテーションの初稿を作り、構成や対象者に合わせて改善する機能も案内されています。ただし、利用できる機能はプランや環境で異なります。ChatGPT for PowerPoint|OpenAI

6. Canvaで整え、事実を確認する

AIで作ったデザインをそのまま完成品にせず、私はCanvaへ入れて調整します。文字の大きさ、余白、色、画像の統一感をそろえ、講座中に見やすい状態へ直します。

同時に、数値、制度、製品仕様、引用、固有名詞を元資料で確認します。AIが自然な文章を作れても、事実が正しいとは限りません。OpenAIも、資料を共有する前に重要な主張、数値、編集内容を確認するよう案内しています。

7. 実際に話して2〜3回修正する

最後に、スライドを表示しながら、実際の講座と同じ速度で最初から話します。私は1回約30〜40分かけ、時間を置きながら2〜3回確認します。

読み上げると、文章だけの確認では気づきにくい説明の飛び、同じ話の繰り返し、切り替えの不自然さが見つかります。制作時間が短くなっても、内容に責任を持つための読み直しは減らしていません。

約50枚の講座資料を約1日で作った実例

約50枚の講座資料を約1日で作った工程

私が作っているのは、約1時間のAI活用講座で使う約50枚のスライドです。AI利用前後の目安と、現在の工程を整理しました。

項目AI活用前AI活用後の目安
構成から完成まで約1週間かかることがあった全体でおおむね約1日
全体構成自分で文章化しながら整理話した内容を基に約30〜40分
50枚分のデザイン下書き1枚ずつ作成約30〜45分
Canva調整・事実確認人が実施現在も人が実施
通し確認人が実施1回約30〜40分を2〜3回

ここでいう「AIで作る」は、AIへ任せたまま無人で完成するという意味ではありません。講座で何を伝えるかは私が決め、AIには壁打ち、構成、各スライドの役割、デザインの下書きを任せています。その後、Canvaで調整し、不足する情報を調査し、実際に話して修正します。

また、約1日という数字は、私の現在の作業環境と進め方に基づく目安です。講座テーマの調査量、元資料の有無、求めるデザイン、AIへの慣れによって変わります。大切なのは短縮時間だけでなく、どの工程をAIへ渡し、どの確認を残したかを見ることです。

ほかの業務も含めた作業前後は、AI業務効率化の事例5選で紹介しています。

セミナー資料作成に使えるプロンプト3選

セミナー資料作成に使える3つのプロンプト

次の3つに分けて依頼すると、全体を一度に作らせるより修正しやすくなります。

  • 講座全体の構成を作る
  • 各スライドの役割を決める
  • 完成前に抜け漏れを確認する

空欄を自分の講座に合わせて埋め、必要な材料を一緒に渡してください。

1. 講座全体の構成を作るプロンプト

次の条件で、講座・セミナー資料の構成案を作ってください。

【テーマ】
【対象者】
【対象者の現在の知識】
【講座後にできるようになってほしいこと】
【講座時間】
【私が伝えたい主張】
【必ず入れたい事例・材料】
【入れない内容】

まずはスライド本文を作らず、章立てだけを提案してください。
各章について「目的」「扱う内容」「時間配分の目安」「次の章へのつながり」を表で示してください。
情報が不足している場合は、推測で埋めず、構成を作る前に質問してください。

構成段階では、枚数よりも受講者の理解順を確認します。自分の主張が弱い場合は、追加材料を入れてから次へ進みます。

2. 各スライドの役割を決めるプロンプト

以下の講座構成を、スライドごとの役割表へ分解してください。

【確定した講座構成】
【想定するスライド枚数】
【デザインの方向性】
【使用する事例・データ】

表の列は「番号」「仮タイトル」「この1枚で伝えること」「使う材料」「図解案」「前後のつながり」としてください。
1枚につきメッセージは1つに絞ってください。
同じ説明が重複する場合は統合し、前提が不足する場合は追加候補として示してください。
数値や事例を新しく作らず、与えた材料だけを使用してください。

役割表ができたら、不要なスライドと不足するスライドを先に調整します。その後に本文やデザインを作ると、手戻りを減らしやすくなります。

3. 完成前に抜け漏れを確認するプロンプト

以下の講座資料を、完成前のレビュー担当として確認してください。

【対象者】
【講座後のゴール】
【講座時間】
【スライドの内容】

次の観点ごとに「問題なし」「要修正」「人による事実確認が必要」の3段階で判定してください。

- 対象者に合う言葉か
- 結論までの順番に飛躍がないか
- 同じ説明が重複していないか
- 1枚に情報を詰め込みすぎていないか
- 数値・制度・固有名詞に確認が必要か
- 講座後の行動につながるか
- 想定時間内に収まりそうか

修正が必要な箇所は、対象スライド、理由、修正案を表で示してください。
不明な事実を補完せず、「要確認」と明記してください。

このプロンプトの結果は、最終判断ではなく確認項目の洗い出しに使います。指摘が正しいかは元資料と実際の講座目的に戻って確認してください。

ChatGPTと人が担当する工程の分け方

ChatGPTと人が担当するセミナー資料作成工程

セミナー資料作成を効率化するには、AIへ任せる工程だけでなく、人が担当する工程も先に決めます。

工程ChatGPT・生成AIが得意な補助人が担当すること
企画質問、論点整理、対象者の悩みの候補講座の目的、対象者、伝える主張を決める
構成章立て、順番の比較、時間配分のたたき台自分の経験と受講者に合う流れを選ぶ
スライドタイトル、短い本文、図解案の下書き使用する事例、見せ方、不要な情報を判断する
デザインレイアウトや配色の案Canvaで統一感と読みやすさを整える
調査確認すべき主張や不足情報の抽出一次情報で数値、制度、仕様を確認する
最終確認重複や説明不足の候補を出す実際に話し、時間と伝わり方を確認する

AIは、白紙から最初の形を作る工程や、複数案を比較する工程に向いています。一方、講座で何を約束するか、事例が本当に正しいか、受講者に伝わるかは人が判断します。

社内資料や顧客情報を扱う場合は、入力前に所属先のルールと利用サービスのデータ取扱いを確認してください。個人情報、顧客情報、契約情報、未公開情報は、入力できる範囲が確認できるまで使わないようにします。

AIスライドをCanvaで直す4つのポイント

AIスライドをCanvaで直す4つのポイント

AIでスライドの下書きができても、そのままでは文字量やレイアウトにばらつきが出ることがあります。私はCanvaで、次の4点を確認します。

  • 1枚1メッセージへ絞る
  • 色・余白・図のルールをそろえる
  • 数値と出典を元資料で確認する
  • 話す時間とスライドの切り替えを確認する

1. 1枚1メッセージへ絞る

AIは、役立ちそうな情報を一枚へ多く入れることがあります。タイトルを見ただけで「このスライドで何を伝えるのか」がわかる状態にし、補足は話す内容や次のスライドへ分けます。

文字を小さくして収めるのではなく、情報を減らすか、スライドを分けるかを判断してください。

2. 色・余白・図のルールをそろえる

見出しの位置、本文の文字サイズ、使用する色、図の形、余白を数種類に限定します。スライドごとにデザインが変わると、内容より見た目へ注意が向いてしまいます。

CanvaにはAIでプレゼンテーションを作成する機能がありますが、生成後も会話しながら内容やデザインを修正できます。スライド作成AI|Canva

3. 数値と出典を元資料で確認する

AIが出した数字や事例を、見栄えがよいという理由だけで残さないようにします。元資料が見つからない内容は削除するか、「要確認」として公開前に止めます。

制度、料金、製品機能など変わりやすい情報は、記事やまとめサイトではなく、現在の公式ページを確認してください。

4. 話す時間とスライドの切り替えを確認する

完成した資料を最初から話し、どのスライドで説明が長くなるかを確認します。枚数だけでは適切な時間は決まりません。図を見せるだけの1枚と、手順を説明する1枚では必要な時間が異なるためです。

私は1時間講座の資料を1回約30〜40分で読み、2〜3回修正します。質疑応答や操作実演がある講座では、その時間も差し引いて構成します。

ChatGPTでセミナー資料を作るときのよくある質問

ChatGPTでセミナー資料を作るときのよくある質問

ここでは、次の疑問に答えます。

  • 無料版でもセミナー資料を作れるか
  • ChatGPTだけでPowerPointを完成できるか
  • 1時間のセミナーに必要なスライド枚数
  • AIで作った資料をそのまま使えるか
  • 社内資料を入力してよいか
無料版でもセミナー資料を作れますか?

構成案や短いスライド本文の下書きは、無料で利用できる範囲でも試せます。ただし、利用上限、ファイル、PowerPoint連携などの機能はプランや時期で変わります。現在の公式案内を確認し、まずは短い講座の構成から試してください。

ChatGPTだけでPowerPointを完成できますか?

環境によっては、ChatGPT for PowerPointなどを使い、PowerPoint内で初稿の作成や修正を行えます。ただし、提供状況や利用条件は変わる可能性があります。また、最終的なデザイン、数値、引用、話す順番は人による確認が必要です。

1時間のセミナーには何枚のスライドが必要ですか?

一律の正解はありません。私のAI活用講座では約50枚を使っていますが、図を見せる時間、操作実演、演習、質疑応答によって適切な枚数は変わります。先に時間配分を決め、各スライドの役割と通し時間で調整してください。

AIで作った資料をそのまま使ってもよいですか?

そのまま使うのはおすすめしません。自分の主張と体験が反映されているか、対象者に合うか、数値や制度が正しいかを確認します。実際に声に出して通し、説明の飛びや重複も修正してください。

社内資料をChatGPTへ入力してもよいですか?

会社の利用規程と、利用するプラン・サービスのデータ取扱いによって判断が異なります。個人情報、顧客情報、契約情報、未公開情報を自己判断で入力せず、入力可能な情報の範囲を確認してください。必要に応じて、固有名詞や数値を架空データへ置き換えて試します。

まとめ|ChatGPTは構成と下書きから使う

ChatGPTでセミナー資料を作る方法のまとめ

ChatGPTでセミナー資料を作成するときは、対象者とゴール、自分の主張、章立て、各スライドの役割、下書き、Canva調整、通し確認の順に進めます。一度に完成させようとせず、工程を分けて出力を確認することが重要です。

私の場合、約50枚・1時間分のAI活用講座資料は、以前の約1週間から、おおむね約1日で作れるようになりました。構成案は約30〜40分、デザイン下書きは約30〜45分が目安です。一方、内容の決定、事実調査、Canvaでの調整、2〜3回の読み直しは自分で行います。

初めて試す場合は、まず15〜30分の短い講座を選び、構成だけをChatGPTと作ってください。AIに任せる工程と、人が確認する工程を決めてからスライドへ進むと、修正しやすくなります。

資料作成以外にもAIを使える仕事を探したい方は、AIを使える業務を15分で棚卸しする方法も参考にしてください。

AIに講座を考えてもらうのではなく、自分の考えを伝わる資料へ変えるために使いましょう。

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