ExcelとGoogleスプレッドシートの違い|どちらを使うか迷ったときの判断軸

違いを一言でいうと「配るか、1か所に置くか」

職場や取引先の都合でGoogleスプレッドシートを使うことになったものの、Excelとの違いが分からず戸惑っている、という方は少なくありません。

結論から言えば、両者の違いは「ファイルを作って配るか、1か所に置いて全員でそこを見るか」という1点に集約されます。この記事では、機能を細かく比較するのではなく、この本質的な違いと、どちらを選ぶかの判断軸を解説します。

執筆者(佐藤大地)
だいちゃん_素材

取得資格

  • SEO検定1級
  • SEOマーケティングアドバイザー

2020年からブログを始めて、エンタメ系のジャンルは約1年で月間10,000PVほど。2021年にWebライターとして独立しSEOメディア運用ディレクターとして現在も活動中。田舎に戻りHP製作やSNS運用マーケティング支援なども対応。

目次

違いを一言でいうと「配るか、1か所に置くか」

違いを一言でいうと「配るか、1か所に置くか」

ExcelとGoogleスプレッドシートの違いは、次の一点に集約できます。

  • Excel:自分のパソコンでファイルを作り、それを相手に配る(メール添付・共有フォルダに置く)という前提の道具
  • Googleスプレッドシート:インターネット上の1か所に表を置き、全員がそこを見に来るという前提の道具

同時編集ができるかどうか、保存ボタンが必要かどうか、ネット環境が必要かどうかといった違いは、すべてこの前提の差から派生しています。個別の機能を暗記するより、この一点を押さえておく方が理解が早くなります。

押さえておきたい5つの違い

押さえておきたい5つの違い

前項の前提の差が、実務上どう現れるかを整理すると次のようになります。

観点ExcelGoogleスプレッドシート
保存自分で保存する。保存前に閉じると失われる入力するたび自動的に保存される
同時編集共有フォルダのファイルは、誰かが開いていると編集できないことがある複数人が同時に開いて編集できる
オフラインネット環境がなくても使える基本的にネット環境が前提(設定次第で一部オフライン利用も可能)
費用利用形態によって費用がかかる基本的な機能は無料で使い始められる
関数・機能高度な処理や大量データに強い基本的な関数は一通り使える

具体的な料金プランや機能の細かな仕様は、どちらも変更されることがあります。ここでは変わりにくい構造的な違いに絞っています。

いちばん差が出るのは「共有と同時編集」

いちばん差が出るのは「共有と同時編集」

5つの違いのうち、実務でいちばん影響が大きいのが共有と同時編集です。

Excelのファイルを共有フォルダに置いて複数人で使おうとすると、誰か1人が開いている間は、他の人が編集できない状態になることがあります。「誰かが開いています」という表示が出て作業が止まる、という経験をした方も多いはずです。

一方、Googleスプレッドシートは、複数人が同時に開いて同じ表を編集できます。誰がどこを触っているかも画面上で分かります。数人で1つの管理表を共有したい、という用途ではこの差が決定的になります。

費用と使える環境の違い

費用と使える環境の違い

費用の考え方も構造が異なります。Excelは利用形態に応じて費用が発生しますが、Googleスプレッドシートは基本的な機能であれば無料で使い始められます。すでにExcelが使える環境が社内に整っているなら、追加費用の観点では差がないこともあります。

環境面では、Excelはネット環境がなくても使えるのに対し、Googleスプレッドシートは基本的にネット環境が前提です。外出先や通信が不安定な場所で作業することが多い場合は、この点が判断材料になります。

関数や機能の違いはどこまで気にすべきか

関数や機能の違いはどこまで気にすべきか

「関数が使えるかどうか」を心配する方もいますが、合計や平均、条件による分岐といった基本的な関数は、どちらでもほぼ同じように使えます。

差が出るのは、大量のデータを扱う場合や、マクロによる高度な自動処理を組む場合です。こうした用途ではExcelに分があります。ただし、シフト表や請求書の管理表といった一般的な用途では、機能差が決め手になることはほとんどありません。

なお、「関数」という言葉そのものに苦手意識がある場合は、自分で覚えようとせず、AIに作ってもらうという方法もあります。詳しくはChatGPTでスプレッドシート関数を作る方法で解説しています。

どちらを選ぶかの判断軸

どちらを選ぶかの判断軸

迷ったときは、次の順番で考えると決めやすくなります。

  1. 複数人で同時に触るか — 触るならGoogleスプレッドシート。1人で使うならどちらでもよい
  2. すでに社内で使い慣れている方があるか — あるならそちらを優先してよい
  3. 取引先から指定があるか — 相手が使う形式に合わせる必要がある場合もある

最優先は1つ目です。複数人で1つの表を扱うなら、同時編集できるかどうかが日々の手間を大きく左右します。

Excelから乗り換えるときにつまずきやすい点

Excelから乗り換えるときにつまずきやすい点

Excelに慣れている方がGoogleスプレッドシートを使い始めると、次の点で戸惑いがちです。

  • 保存ボタンを押さなくてよい — 自動保存されるため、「保存し忘れ」という概念がなくなる
  • ファイルの場所が「フォルダ」から「リンク」に変わる — どこに保存したかではなく、どのリンクを共有したかで管理する
  • 共有範囲の設定を忘れやすい — 作っただけでは相手が見られない、あるいは逆に広く公開しすぎる

3つ目は特に注意が必要です。共有範囲の設定や、クラウド上でファイルを扱う際の安全な使い方は、中小企業のファイル共有セキュリティで解説しています。

ExcelとGoogleスプレッドシートの違いに関するよくある質問

ExcelとGoogleスプレッドシートの違いに関するよくある質問

ここでは、両者の違いについてよくある疑問へ答えます。

  • ExcelのファイルをGoogleスプレッドシートで開けますか?
  • 両方を使い分けてもよいですか?
  • どちらを覚える方が将来役に立ちますか?
ExcelのファイルをGoogleスプレッドシートで開けますか?

開けます。ただし、複雑な書式や高度なマクロを使っている場合、表示や動作が一部変わることがあります。重要なファイルを移す際は、開いた後に内容が崩れていないかを確認してください。

両方を使い分けてもよいですか?

問題ありません。1人で集中して作る資料はExcel、複数人で共有する管理表はGoogleスプレッドシート、といった使い分けは現実的な選択です。

どちらを覚える方が将来役に立ちますか?

どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。基本的な表の作り方や関数の考え方は共通しているため、片方を覚えれば、もう片方も感覚的に扱えるようになります。

まとめ|複数人で使うかどうかで決める

複数人で使うかどうかで決める

ExcelとGoogleスプレッドシートの違いは、「ファイルを配るか、1か所に置いて共有するか」という前提の差です。迷ったときは、複数人で同時に触るかどうかを最優先の判断軸にしてください。

どちらを使うか決まったら、実際に管理表を作り始めるのが早道です。シフト、請求書、経費、勤怠など、今使っている表を1つ選び、少量のデータで入力・共有・集計ができるか試してみてください。

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